2008/2/13
Filed under: 2- yahoo, 企業分析, 2- ポータルサイト — パシフィカス @ 6:33:32

SEOにおいてMSN対策がヤフー対策より重要になる かも

Microsoft 

マイクロソフトによる買収提案がヤフーに受け入れられなかったことにより、マイクロソフトはヤフーに対し敵対的TOBを実施する可能性が高くなってきました。

マイクロソフトはヤフーの買収にあたって、創業以来初めて資金を借りる用意があるとも報じられています。

ヤフーによるAOL買収も噂される中、マイクロソフトはどういった動きを見せるのでしょうか。

ビル・ゲイツ引退間近のマイクロソフトは過去最高の業績

マイクロソフト会長兼CSA(開発責任者)のビル・ゲイツ(Bill Gates)氏は、2008年7月をもって同社経営の一線から退くことを明らかにしています。

7月以降ビル・ゲイツ氏は、非常勤の会長となり重要な開発プロジェクトにのみ助言を与え、同氏個人の慈善活動に注力する予定となっています。

そんな中、1/24に発表されたマイクロソフト第2四半期決算では、Vistaの売上が絶好調なようで、アナリストの強気予想をさらに上回る過去最高の業績を計上しました。

売上高163億7000万ドル(同期比+30%)、利益64億8000万ドル(+87%)、1株あたり利益は50セント(+92%)となっており、売上高の163億ドルというのは、これまでの最高売上を20億ドルも上回る数字です。

日本にいる限りWindows Vistaが好調という印象は全く受けないのですが、マイクロソフトが公の場で好調と言っている以上、好調なのでしょう。

ビル氏の後継者として新CSAとなるレイ・オジー(Ray Ozzie)氏が、どれほどの人物なのかは存じ上げませんが、”巨大な石像”化したマイクロソフトに再び生気を注ぐだけの力はあるようです。

買収が成功する確率

TOBにしろ、買収提案額を増額するにしろ、マイクロソフトがヤフーを買収できる確率は50%だと考えています。

要するに今の所どっちかわからないということです。

本当にヤフーは、マイクロソフトが借金をしてまでも手に入れなければならないほど価値のある企業なのでしょうか?

グーグルの独占状態により、このままではヤフー、MSNとも衰退の一途をたどる事は確かです。しかし5兆円以上もの資金を投入しヤフーを取り込んだとしても、検索エンジン業界の状況が激変するとはとても思えません。

ただ、マイクロソフトとしてはヤフーがグーグルと提携する自体だけはなんとか阻止したいところです。そう言った意味では、マイクロソフトにとってヤフーは借金をしてでも手に入れなければならない存在なのでしょう。

Yahoo対策よりもMSN対策が重要になる日が来るのか

マイクロソフトがヤフーを買収する事により、MSN(Live Search)の力が増大する事は確かです。しかし、ヤフーのシェアがいまだ40%以上を誇る日本という国は、買収による影響がストレートに反映されない特殊な環境とも言えます。

ヤフーJAPANの発行済み株式数の41%を保有するソフトバンクは、米Yahoo株も3.9%保有する大株主です。

マイクロソフトによるヤフー買収が成功したとしても、IT界の風雲児”孫正義”率いるソフトバンクが、やすやすとヤフーJAPANを手放すとは思えません。

MSNの台頭を予想し、今のうちからMSN対策に力を注ぐことは良いのですが、日本においてはソフトバンクの動きを注視する必要がありそうです。タグ:

2008/2/10
Filed under: 2- yahoo, 企業分析, 2- ポータルサイト — パシフィカス @ 0:11:20

Yahoo!、Microsoftの買収に対し徹底抗戦の構え|買収拒否

MicrosoftのYahoo買収提案を受けて、Googleが買収を阻止すべく救いの手を差し伸べたことは前回申し上げましたが、先日Yahooは社員に向けて「マイクロソフトによる買収行為を防ぐあらゆる対抗措置を行う」旨をメールした模様です。

”株主に対しベストを尽くす”ために対抗措置を講じるとの事ですが、株主のことを本気で考えているのであれば、マイクロソフトに買収されたほうが良い結果になるのではないでしょうか。

Yahooにとって何がベストなのか

米国Yahoo!は1/29に2007年度の第4四半期を発表しており、売上高は18億3,200万ドル(同期比+8%)となりましたが、純利益は2億600万ドル(同期比-23%)と大幅減益となりました。

Yahooは現在、社内体制の整備と米国Googleをはじめとするライバルとの競争に苦闘しているようで、2月中旬に約1,000人の従業員を解雇することも決定しています。

今後も引き続き苦戦が強いられることが予想され、株価も低迷しているYahooは、TOB(株式公開買い付け)のかっこうの標的となります。

Googleの買収提案額が4兆7000億だったことからも、一般企業がTOBをしかけるのは難しいですが、世界を市場としているYahooは、Microsoft以外にも興味を持っている企業はありそうです。

買収を阻止して自力で立ち直ることが、株主や社員にとってベストなことなのかは分かりませんが、今回何とか阻止できたとしても、このままでは数年後全く価値が無くなったYahooが、大安売りされるニュースを見る可能性は高いような気がします。

買収提案やTOBが頓挫してしまった場合、急上昇したYahooの株価は、元に戻るどころか上昇前よりも下落してしまうのでしょうか。

Yahooには今後株主を満足させられるだけの秘策があるとでもいうのでしょうか?

Microsoftによる買収提案は”拒否”で結論が出た模様

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは9日、消息筋の話として、「Yahoo!は買収提案を拒否する方針を固めた」と伝えています。取締役会は、11日にもマイクロソフトとの直接会談により、買収拒否をする意向を正式に伝える見通しとのことです。

同取締役会は、「Yahooの社内文化とマイクロソフトの社風とが相容れない」、「ヤフーの価値を低く見積もり過ぎている」ことを買収拒否する理由として挙げています。

これにより、Microsoftが敵対的TOB(株式公開買い付け)を仕掛ける可能性が非常に高くなったとも言えます。

正式発表後のMicrosoftの対抗策と、Yahooに救いの手を差しのべる予定があると申し出たGoogleの動きから目が離せません。タグ:

2008/2/4
Filed under: 2- yahoo, 1- google, 企業分析, 検索エンジン, 3- MSN, 2- ポータルサイト — パシフィカス @ 15:47:55

米Yahoo!、Googleと提携か|合併と独占禁止法

MSNとYahooとの合併は独禁法に抵触するのか

欧米の独禁法当局は、1つの業界で競合する大手企業が3社から2社に減る場合、残った組織が価格をつり上げる危険性があるため、買収や合併に難色を示すのが通例です。

通例どおりなら、今回のマイクロソフトによるYahoo買収提案も独禁法違反の対象となり、Yahooとの今後の交渉が難しくなります。

しかし、検索エンジン業界は事実上既にGoogleの独占状態であり、合併する事によりGoogleに強力な対抗企業が生まれるという点は、独禁法当局に支持される可能性もあります。

Yahoo買収提案に対する”Googleの主張”

両社が合併すれば、Webメールやインスタントメッセンジャーで圧倒的なシェアを持つ事になり、ユーザが競合他社の電子メール、インスタントメッセンジャー、Webサービスを自由に利用できないよう不当な制限を加えることができてしまう。

マイクロソフトがパソコン業界でやってきた「ブラウザやOS問題」と同じように、インターネット業界においても、違法性のある不適切な影響力を行使できるようになってしまう。 

今回の買収提案は、インターネットの根底的な原理である開放性と革新性をおびやかすものである。

Googleの主張に対する”マイクロソフトの主張”

Web検索市場はGoogleが支配しており、マイクロソフトとYahooが合併しなければ、市場競争は衰退するばかりだ。

Googleは現在Webの支配的な検索エンジンとなっており、世界の検索広告市場で約75%のシェアを持ち、Web検索では米国で65%以上、欧州で85%以上のシェアを持っている。

MicrosoftとYahoo!のシェアを合わせたとしても、米国で30%程度のシェアでありGoogleの優位性は変わらない。

GoogleがYahoo!に助け舟

買収防止策としてGoogleは、Yahoo!に対して助けの手を差し伸べる用意があることを申し出ているようです。こういうのも一応ホワイトナイトって言うのでしょうか。

Googleからの提案に対しYahooは、マイクロソフトの提案とともに、検討中とのコメントを残しています。

Google、マイクロソフトともかなり必死なようですが、Yahooもこれをチャンスと見て、色々な可能性を模索しているようです。

Yahooにとって今回のGoogleからの申し出は、マイクロソフトから提案のあった買収金額を吊り上げるには、またとないチャンスです。

YahooのCEOであるJerry Yang(ジェリー・ヤン)氏がマイクロソフト嫌いであることは有名ですが、いくらなんでもYahooがGoogleの提案を受けるとは思えません。しかし、それを利用して結論を先延ばしにする可能性は非常に高いと思います。

Googleの参加により、なんだか盛り上がってまいりましたが、買収額を吊り上げようとした結果、マイクロソフトとの話が破談となり、さらにGoogleからの助け船も来ず、というオチになりそうな気がしないでもないです。

Yahooさん、あまり頑張らない方が良いと思いますよ^^タグ:

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