2008/5/11
Filed under: 企業分析, 3- IT企業 — パシフィカス @ 16:37:59

SNS mixi(ミクシィ)が通期決算を発表

会員数1,300万人を誇るSNSのミクシィが5/9に平成20年度の通期決算を発表しています。

平成20年3月期 決算短信(非連結)

(単位:百万円、カッコ内は対前期増減率)
 
売上高
営業利益
経常利益
当期純利益
平成20年3月期
10,052 (91.6)
3,749 (71.6)
3,764 (75.3)
2,011 (79.9)
平成19年3月期
5,247 (177.1)
2,184 (139.4)
2,147 (135.4)
1,118 (94.0)

前期と今期だけを比較した場合、大幅増収増益で好調とも言えますが、ミクシィの成長力が衰えていることは確実です。

成長が止まったミクシィはどこへ向かうのか

20年度決算と同時に21年度の業績予想も発表されています。

(単位:百万円、カッコ内は対前期増減率)
 
売上高
営業利益
経常利益
当期純利益
平成21年3月期
予想
13,000 (29.3)
3,800 (1.4)
3,800 (1.0)
2,050  (1.9)

今期予想を見る限り、ミクシィは完全に成長が止まったことを認識しているようです。今期より中国に設立した子会社が連結として加わる予定です。

広告料収入に依存するミクシィ

ミクシィの売上の大部分を占める広告料収入について、ミクシィはこんなことも言っています。

広告料収入への依存について
当該事業の売上高において広告料収入は大半を占めており、その依存度は高い状況にあります。

当社は、「mixi」のユーザーを基盤とした新たな収益モデルの構築も検討しておりますが、当面は当該状況が継続するものと考えております。

従って、インターネット広告市場の成長鈍化、競争の激化及び「mixi」の健全性が損なわれること等により、「mixi」のブランド力が低下し、当社の広告料収入が減少した場合には、当該事業及び当社の業績に重大な影響を与える可能性があります。

会員数1,300万人という数字が注目されるているミクシィですが、複数IDや業者を取り除き、実際に利用を続けているユーザはどれくらいいるのでしょうか。

2006年に会員数600万人の時のアクティブユーザー数は300万人ほどでしたが、2年間で会員数が2倍となったミクシィですが、アクティブユーザー数はさほど変わらないのかもしれません。

中国市場に救いを求めるミクシィ

今年2月にミクシィは、今後の成長性を求め中国に進出することを発表しました。中国版mixiの拡大が今後のミクシィの成長力を担っていくのかもしれません。

インターネット利用者数が世界一の中国は、日本で成功したミクシィにとっては、やりやすい市場なのかもしれません。

既に中国にはミクシィそっくりのSNSが存在しますが、パクリサイトに負けず頑張って欲しいものです。

2008/5/10
Filed under: 企業分析, 3- IT企業 — パシフィカス @ 5:00:21

着うたフル、ニコニコ動画のドワンゴが中間決算を発表

5/8ニコニコ動画を展開するドワンゴが中間決算を発表しています。

ドワンゴ 平成20年9月期 中間決算短信

(単位:百万円、カッコ内は対前期増減率)
 
売上高
営業利益
経常利益
当期純利益
平成20年3月期
12,463 (13.2)
32 (△75.6)
60 (△47.4)
△493  (-)
平成19年3月期
11,009 (9.6)
133 (△81.8)
115 (△81.7)
△1,653 (-)

 

当社グループでは主力コンテンツである着うた®、着うたフル®サイトで、人気楽曲の権利
獲得に注力したことなどから、順調にその会員数を伸ばしております。

また、PCでは昨年3月より本格的なサービスを開始した動画投稿共有サイト「ニコニコ動画」が急速に会員数を伸ばしており、その独特なサービスやユーザの親和性などにより、インターネットにおける新たなメディアを創出しております。

本年3月末では登録会員数は約621万人、1日当たりのページビュー数は約6,200万程度まで達しております。

また「ニコニコ動画」は本年2月には動画投稿共有サイトとしては業界初となるNTTドコモの公式サイトとして、PCに留まらないサービス展開をおこなっており、モバイル登録会員数は本年3月末で約132万人となっております。

前期に引き続き大幅な赤字を計上していますが、営業損失6億円となったポータル事業(ニコニコ動画)は、来期以降の収益化となるでしょうから、現時点では致し方ないといった所でしょうか。

ドワンゴにとってのニコニコ動画は、サイバーエージェントのアメーバブログのように、企業成長力の一端を担っており、ニコニコ動画のユーザ数増大がドワンゴ全体の拡大へと繋がっていくのでしょう。

5/9には、ニコニコ動画とヤフーが各種コンテンツやサービスで協業することも発表されています。

ドワンゴは新興企業の中でも期待度・注目度が非常に高く、株価は昨年末から乱高下しています。

10万円ほどだった株価が、2ヶ月ほどで50万円弱まで上げた時は圧巻でした。その後の急降下も凄いですが、これぞ成長企業といった感じです。

ドワンゴは東証一部銘柄ですので、証券会社や機関投資家にも積極的に売買される傾向があり、今後もストップ高・ストップ安が多く見られ、面白いチャートを形成すると思われます。

ドワンゴ週足

2008/5/1
Filed under: SEO, 2- ニュース, 3- IT企業 — パシフィカス @ 7:07:01

アメーバブログが自社製検索エンジンの導入を開始

サイバーエージェントの中核を担うアメーバブログが、アメブロ内検索を対象とし自社検索エンジンを開発しました。

サイバーエージェント、ブログの検索エンジン刷新

ネット関連サービスのサイバーエージェントはブログ事業を強化する。検索エンジンを刷新し、ブログ利用者の利便性を向上。

ヤフー子会社のオーバーチュアと組み検索連動型広告も採用し、広告収入の拡大を狙う。

サイバーエージェントがブログ業界に参入して数年が経ちますが、ブログ事業はいまだ赤字となっています。

赤字子会社をばっさり切り捨ててきたサイバーエージェントですが、アメブロには相当の金額を投資しており、是が非でも利益を出さなくてはいけない状況になっています。

CA事業別業績

今期は、前期のmixi株売却のような大型投資案件がないだけに、早急にアメブロの黒字化を達成したいところでしょう。

アメブロは、ブログサービス利用アクティブユーザー数を見ても分かるとおり、有名人囲い込み作戦も功を奏し、今年1月には月間30億ページビューを達成、ブログ業界では圧倒的な地位を確立しています。

個人的には、著名人ブロガーのゲットにどれくらいのお金が動いているのかも気になるところ・・・

今回の自社検索エンジン導入+検索連動型広告により、どれほどの収益に繋がるのかは直ぐには分からないと思いますが、アメブロがこけたらサイバーエージェントが倒れてしまうほど、ブログ事業は大きくなっています。

収益の上がらないアメーバブログ事業に対し、株主からは批判が続出していたサイバーエージェントですが、ここにきてやっと未来が見えてきたのでしょうか。

うさんくさい新興企業が多い中、IT企業の中でもなんとなく違う雰囲気を醸し出しているサイバーエージェントには、ぜひとも頑張って欲しいものです。

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