今回の記事は、企業サイトやECサイトに当てはめることは難しいのですが、あくまでブログやブログをコンテンツとして内包するようなサイトに使える、最近私が実践しているサイトの作り方を解説していきたいと思います。
以前、SEOテンプレート比較の方で、「サイト公開から現在までのコンテンツ作りとSEO対策」という記事を書きましたが、この流れについてもう少し掘り下げたいと思います。どのようなコンテンツを作るのか、どのような記事を書くのかという点には詳しく触れませんので、あくまで大きな流れとして捉えてください。
ターゲットキーワードは一応あるものの特定のキーワードで上位表示を狙う為にコストや時間をかけずに、記事数を増やしてロングテールを拾っていくという戦略です。ある程度の文章力と根気さえあれば、誰にでも実施することができると思います。根気といっても途中からだいぶ楽な運営に移りますので、本当にきついのは初めの2ヶ月程度です。

これは、アフィリエイト野郎のアクセス数の推移ですが、このグラフを元に解説していきます。個人的には、現時点でもしょぼいアクセス数だと思っているのですが、これぐらいを目標にやってみるのが現実的で良いと思います。
最近、数ヶ月で◯万PVを獲得するための方法というような記事を良く見かけますが、そういったものは一旦忘れて、時間はかかっても良いから徐々にアクセス数が増えていく方向で考えていきましょう。その為にはGoogleからの評価を上げて、検索エンジン経由のアクセス数を増やす必要があります。
黎明期

サイトを開設して間もない段階ではとにかく記事数を増やすことが重要になってきます。この段階では本気で記事を読んでくれる人はほとんどいませんので、そこまで記事の質にこだわる必要はありません。
とにかく色々な記事を書いてください。色々な記事と言っても、サイトテーマがブレてしまっては意味がありませんので、テーマは統一して全ての記事が一応の関連性を持っている事が大切です。
サイト構築をする時間的な余裕がどれくらいあるかによって一日にアップできる記事数が変わってくると思いますが、一日5記事以上書くのが理想的です。1記事30~40分かかるとして2~3時間必要となりますので、それなりの覚悟が必要です。
ただ、始めの1ヶ月だけ記事を大量に書いて、その後更新がストップしてしまうようであれば、更新頻度を上げ過ぎずに継続して更新する事に重点を置いた方が良いと思います。
基本的に、記事数が多くなればなるほどアクセスアップが期待できますが、同じ100記事であれば1ヶ月で100記事アップするよりも、1年で100記事アップする方が、100記事アップした時点でのアクセス数は、後者の方が多くなるような気がしています。
何のデータも確証も示せないのですが、時間をかけた方が、その間にサイトの認知度が上がることやブランディング効果が期待できますし、各記事がトップページからリンクを張られている期間が長くなることで、ページ評価が高まるのかもしれません。
100記事になった時点での比較ではなく、それぞれ開設から1年経過した時点での比較でも徐々に記事を増やしていった方がアクセス数が増えると感じています。
あくまで、被リンクがあまり付かないブログで、全く同じ記事を間隔を変えてアップしていった場合の仮定の話です。そういった意味では更新頻度がサイト評価にプラスになっているのではないかと感じる事もあります。
普通の記事の場合、おそらく1~2ヶ月は更新を続けても厳しい状態が続くと思います。運良くTwitterやFacebookなどで拡散するような記事が書けたり、はてなブックマークを多く集める記事が書けた場合には、これほどの期間は必要としませんが、多くのブログの場合、頼みの綱は検索エンジン経由のアクセスです。
サイト開設直後にスタートダッシュさせる為には、めちゃくちゃ質の良い記事を書いて、ソーシャルメディアで拡散させるか、普通の記事を大量に書いてYahooやGoogleからのアクセスを集めるしかないと思っています。
私が本気でサイトを作る時は、200~300記事ぐらいになるまでは、一日に5記事以上の更新を続けます。質はあまり関係ないとは言っても、後で修正を加えなければいけないような記事では意味がありません。
考え方としては、一つ一つをあまり深く突っ込んだ内容にしないで、そのジャンルのサイトで良く見かけるような、それなりの内容でそれなりのテキスト量の記事を書いていけば良いと思います。いわゆる土台作りというやつですね。
成長期

ある程度記事が増えてくると当然アクセス数が増えてきます。ここからはサイトや取り組み方によってもアクセス数に大きな違いが出てくるのですが、基本的には日を追うごとにアクセス数が増えていくはずです。
そうなった段階で、負担を減らすために更新頻度を落とし、1日5記事更新から、平日毎日更新に切り替えます。毎日1記事更新でも良いのですが、基本的には土日よりも平日の方が、アクセス数は増えますので、なるべく効率良くアクセスを集めるために、平日の更新がおすすめです。
ただし、サイトのジャンルによっては、土日平日関係なくアクセスが集められますので、その場合には毎日更新にした方が良いでしょう。この辺はやる気や今までのアクセス数を見て判断するようにしてください。
成長期は、黎明期と異なり、記事の量よりも質にこだわってください。新規訪問者がリピータになってくれるかどうかは、記事の質が重要になってきます。黎明期は、新規訪問者の獲得が主なミッションとなりますが、成長期はリピータの獲得が主なミッションとなります。
リピータが増えることで、ブログやTwitterなどで自分の記事を紹介してくれる人が出てくる可能性が高まります。新規訪問者でもリンクを張ってくれることはありますが、リピータの方が、その確率は高いでしょう。
可能であれば毎日更新を1年ぐらいは続けたい所ですが、それでは負担が大きいと思いますので、平日毎日更新は2~3ヶ月で終わらせて次の段階に進んでも大丈夫です。それでも月に20記事ほど増えていきますので、トータルで300~400記事にはなっていることでしょう。
安定期

1つのジャンルについて300~400記事も書いていると書くこともなくなってきます。数十記事程度で書くことがなくなるというのは、想像力が足りない気がしますが、書くことがなくなってきたら週1~3記事更新に移行します。
当ブログで何度も言っている事ですが、更新することが目的になってしまったブログはゴミと化すだけです。訪問者が増えれば増えると記事の質が求められますので、一定レベル以上の記事が書けないのであれば、更新しない方が良いと思います。
週1~3記事であれば、ネタ切れした後でも書くことはできるはずです。どの業界でも何かしらのニュースはあるでしょうし、アンテナを張り巡らせておけば、週に1、2回は記事になり得るネタに出くわすはずです。
同じ情報を見ても人によって受け取り方は様々です。ブログを更新する事が頭にあると、今まで気にも留めなかったような情報でも、それがネタになることがあります。要するにネタ切れした後に更新が続けられるかどうかは、全てあなた次第ということになります。
仮に1週間で1個も記事を書く為のネタが舞い込んで来なかった場合でも、なんとかひねり出して更新するようにしましょう。更新間隔が開けば開くほど、記事を書くモチベーションがなくなっていきますし、更新した時に与えるインパクトが小さくなります。
ユーザーにブログの印象を残したままにしておくには、最低でも週1回の更新が必要だと思っています。さらに、週1更新の場合には、毎週決まった曜日決まった時間に更新した方が良いでしょう。
そうすることで、固定のファンは離れること無く、毎回記事を読んでもらえる可能性が高くなります。それでも質が低い記事を連発しているとすぐに離れていってしまいます。これだけブログが溢れ返えっている状態なので当然と言えば当然ですが、それぐらい今のブログ読者はシビアです。
安定期に入ると、そこから爆発的にアクセス数が増えたり、右肩上がりに永遠とアクセス数が増え続けるという事は無くなります。多くの場合、そこで横ばいになりますが、更新をストップさせるとアクセス数は減ると考えて下さい。
安定期に入った後にアクセス数を増やしたいのであれば、成長期のように毎日更新を続ける必要があります。しかし、質の良い記事を毎日更新することは多くの場合不可能ですし、毎日更新した所で、いずれ安定期に入ります。
個人的には、1つのブログを毎日更新するのであれば、関連性のある異なるブログを複数書いていった方がアクセス数は集めやすいと思っています。例えばSEOブログで月20万PVというのはかなり難しい数字ですが、それぞれに味を持たせた3つのSEOブログであれば不可能な数字ではありません。
1つのブログでどれだけのアクセスを集めることが可能なのかというのは、ブログのジャンルによる部分も大きいのですが、アクセス数が全く増えない状況が続いた場合には、更新頻度を上げるのではなく、他のブログを立ち上げるというのもありだと思っています。
ソーシャルメディアの利用
最後に番外編として、ブログのアクセスアップに欠かせないソーシャルメディアについて書いておきます。今現在、アクセスアップのためのソーシャルメディアと言えばTwitterです。FacebookやGoogle+も有効ですが、最も利用者が多いのがTwitterだと思います。
Twitterで拡散させるためには、もちろん自らもTwitterを利用した方が良いのですが、この辺は自分 のスタイルに合わせて判断してください。 SEOは終わってこれからはSMOが中心になるという記事を見かけた事がある人も多いと思いますが、SEOは終わりませんし、SEOとSMOは共存できるものです。
どちらが良いという事はありませんので、できればどちらもやった方が良いのですが、SMOというのはソーシャルメディアを介して、ブログや自分のファンを作る為に人間関係を構築するようなものですので、中途半端に取り組むとマイナスに働く可能性があります。
時間が取れない場合や、人付き合いが苦手という場合には、無理に使う必要はないでしょう。ただ、自分では利用しない場合でも、当ブログのようにソーシャルメディアの投稿ボタンぐらいは設置しておいた方が良いでしょう。
SMOは相手にするのが検索エンジンではなく人間ですので、SEOよりも難しいと思った方が良いと思います。Twitterで生きたフォロワーを増やすことは思った以上に大変です。