被リンクペナルティに関する私の考え
前回の記事で、「Googleの発言は受け入れられる場合と否定される場合がある」という事を述べました。その中で被リンクによるペナルティに関する事を書きましたが、これについては賛否両論あると思いますので、現時点での私の考えをまとめておきます。
これから、リンクペナルティに対して否定的な意見を述べますが、完全なる私の妄想ですので、どう判断するかはあなた自身にかかっています。リンクペナルティに関しては、ブログやTwitterをやっている多くのSEO関係者が肯定的な意見を述べており、完全に私の方が少数派意見です。
基本的な、考え方については過去にTwitterでツイートしており、同じ事を書くのも面倒なのでTogetterでまとめておきました。自分の発言をまとめるってどうなのだろうとも思いますが、後で参照できるのは便利ですね。
時間を見ると超速でツイートした形になっていますが、過去にツイートした物をTogetterでまとめるために、再投稿したものです。
【追記】
seoesearchさんがリンクペナに対して肯定的な意見を述べています。
私が考える被リンクペナルティの定義
『被リンクによりGoogleからマイナス評価(ペナルティ)を受ける』
これが、私が否定している被リンクペナルティの定義です。リンクを受けることで、過去に張ったリンクを含めて評価を下げられる事で順位が落ちたり、リンクがフラグになって、内部SEOにチェックが入り順位が落ちるという事はあると思っています。順位下落=ペナルティと捉えるならば、被リンクペナルティは存在するという事になりますが、私はどんなに質の悪いリンクを張っても被リンク評価はゼロより下にはならないという考え方をしています。
リンクが増えた際に、一時的に順位が落ちてその後元に戻ったり、順位が上がって戻ってくる現象は良く見かけます。これは、ペナルティによる順位下落と言う事ではなく、過去に張られたリンクも含めてサイトが再評価されている現象によるものだと思っています。
また、少し前に某SEO会社から有料リンクを購入しているサイトの多くが順位下落を喰らったようですが、これもペナルティではなく今までにプラス評価されていたリンクが減点、もしくは0点の評価をされた事による順位下落だと考えています。
被リンクに対してペナルティを与えるとスパマーに悪用される
- SEO業者やアフィリエイターの手によって検索順位がめちゃくちゃになる
- 順位を第三者がコントロールできてしまう事で、最終的に検索ユーザの不利益になる
検索エンジンがリンクペナを導入する事による主なデメリットはこの二点です。こういったアルゴリズムにする事で、結局は最終的に検索ユーザの不利益となる検索結果になってしまいます。
2008年に「スパムサイトからのバックリンクでペナルティを受けるの!?」という記事を書いています。細かい部分に関しては、考え方が変わっていますが、根本的な部分については何も変わっていません。
ちなみにこの記事に対して、Buzzurlで渡辺氏よりコメントを頂いています。たしかに、今読み返してみるとしょうもないロジックと言われても仕方が無いですね。しょうもないというか、文章に明らかにトゲというか嫌味がありますね。当時はこういった形で注目を集めたかったんだと思います・・・αSEO(アルファSEO) の記事についたBuzzurlの返信コメントも参考になると思います。
渡辺氏が仰っているように、「全ての条件で発動されるわけではない」と考えている人が多いようですが、それなら何故こんなにも多くの人が自演リンクなどでペナルティを受けたと思っているのかが不思議です。そのわりに第三者からのリンクでペナルティを受けたと言う話はほとんど聞きません。
自演リンクと第三者からのスパムリンクは見分けが付くのか
リンクペナの大前提として、自演リンクや有料リンクのみで発動され、第三者からのスパムリンクでは発動されないという事であれば私も同意できます。自演リンクや有料リンクは自らの意思で行った作為的なリンク構築ですので、これに対してペナルティを科すのは妥当です。
しかし、Googleが自演なのかそうでないかを判断する事はできないと思っています。もし、自演リンクや有料リンクを判断する事ができているのなら、有料リンクを販売している業者や購入しているサイトの順位がもっと落ちても良さそうなものです。
実際の所リンクを購入しているサイトは多く、リンクを買っている全てのサイトの順位を下げる事は、検索ユーザの不利益となりますので、難しい部分もあると思いますが、これだけリンク販売している企業がいると言う事は、まだまだ大丈夫だと言うことです。
また、仮に有料リンクや自演リンクで順位が落ちるとして、どこを見て自らが行ったものなのか、他人がやったものかを判断するのでしょうか。他人のサイトでリンク購入を申し込んだ場合、そのサイトはどうなるのでしょうか。また、有料リンクのリンク元サイトからリンクを購入していないサイトへリンクした場合、そのサイトはどうなるのでしょうか。
そのリンクに対して対価が支払われているという事を見極めるのは不可能です。そう考えるとやはり、リンクペナをアルゴリズムに導入する事によって、検索ユーザやGoogle側に与えるデメリットが大きすぎると感じます。
スパムサイトからの301リダイレクトに関しても同じような事が言われていますが、 上記の事からリダイレクトについても負の遺産は引き継がないと考えています。»301リダイレクトでペナルティから逃れられるのか?
リンクを張って順位が落ちる理由
リンクを張った事で順位が落ちた経験をしている人が多い事は事実で、私自身も体験しています。ただ、リンクを張った事が直接的に影響したのかと言うことは誰にも分かりません。
私がリンクによって順位が落ちたと感じたサイトは、「パンダアップデート対策で修正したサイトのその後のアクセス数」で取り上げたサイトです。元々、メインキーワードで10位前後にいたサイトが自演リンクによって30位前後まで落ち、その後偽パンダに捕獲されてしまいました。しかし、偽パンダ対策前の状況を見ても分かるように、自演リンク以外にも問題が山積みだったのです。
リンクが順位下落のきっかけになった事は間違いありませんが、順位が下落した直接的な原因が張ったリンクだとは思っていません。そもそも問題があったサイトがリンクによってGoogleに見つかったのでしょう。
ギリギリのラインで自演リンクを行っていて、今まではそれが許されていたとしても、その後リンクを増やした事でGoogleの逆鱗に触れ、過去の自演リンクも含めリンク価値をゼロにされてしまうという事はあり得ます。これは第三者が行った場合でも起こり得るケースですが、問題のあるリンクを張られた事で、過去のリンクまでも評価が下げられるという事は、そもそも過去にリンクを張った時点で問題が合ったと言う事になりますので、自業自得とも言えます。
まっさらなサイトに対して被リンク対策のみを行い、それで順位が落ちたと言う事になると、リンクが原因なのかなと考えるのが普通ですが、被リンク構築を行おうとしているサイトがまっさらな事なんてあるのでしょうか?
SEOの知識を持っている限り100%ユーザの事だけど考えてサイトを作る事は不可能です。自分では大丈夫だと思っている施策が実はグレーだったと言うことも考えられます。本当にまっさらなサイトとは、SEOを全く知らない人が作り、かつ有料リンクを購入していないサイトと言う事になります。Web製作の知識がある時点でSEOを知らないという事は考えにくいですので、プロが作るサイトにまっさらな物なんてほとんどないのかもしれません。
で、結局今回の被リンクペナルティについて、何が言いたいのかという事をまとめてると以下のようになります。
- 他者からのリンクによる順位下落を気にする必要は無い。
- ライバルサイトの順位を落とす為にスパムリンクを張るのは無駄なのでやらない。
- 普通の量の自演リンクならあまり神経質になる必要は無い。
- 有料リンクはリスクを知った上でそれでも利用したいなら利用する。
- 人の意見を鵜呑みにしないで自分で考える。
個人が手動で行うレベルのリンク数というのが前提になりますので、数百、数千単位だと話が変わってくるかもしれません。個人で数千単位のリンクを扱っている?そんなのは既に個人ではありません。ちなみに、数で全てを判断することはできません。数個のリンクがトリガーになる事もあるでしょう。
絶対に答えが出ないけど『考える』のは面白い事
上位表示されているサイトのtitleタグやh1タグ、被リンクを見ても上位表示する為の条件が分からないように、一つの事象に対する明確な答えを求める事はほぼ不可能です。上位表示されているサイトのキーワード出現率などを調べて参考にしているという方は今の時代いないと思いますが、一般的なサイト管理者の場合、SEOの視点で他人のサイトを分析する必要は無いでしょう。
他の事に関しては柔軟な姿勢を見せている方でも、リンクペナに関しては、頑なに存在すると言っている人が多い事に驚きます。私がいつも見ているブログやTwitterで、リンクペナを本気で否定している方を見た事がありません。これだけ肯定派が多いと、否定的な意見を持っていても前面にそれを出す事は難しいのかもしれませんが、もう少し否定的な意見があっても良いと思っています。
ただ、もしGoogleが第三者からのリンクで順位が落ちる可能性があるというような発言をしたら、物凄い被リンク合戦が繰り広げられてしまうので、仮にリンクペナを導入しているとしてもGoogleは認めないでしょうね。
要するに、リンクペナに関しては人それぞれの考え方次第という事になります。時間をかけて議論した所で、答えは出ませんし、SEOは答え合わせができない事ばかりです。だからと言って多数派の意見を全て受け入れるのは危険だと思います。私の意見を信じてくれというわけではなく、自分で考え実行してみる事が大切です。
良く私が例え話で使う言葉ですが、「誰かから魚を貰うのではなく、釣り方を憶えない限り成長はない。」という事です。
SEOは著名な方が言っている事が100%正しいという世界でありません。SEO上級者は自らのサイトで実験していないケースも多いので、小さな会社のインハウスSEO担当の方が正しいと言うことも珍しくありません。また業者がやっている事と、一般的なサイト管理者がやっている事は被リンクの面で大きく異なります。10個や20個の無料ブログからのリンクと何千、何万と独自ドメインサイトを所有する業者のリンクとでは同じように考えることはできません。
誰の意見を参考にしても良いのですが、とにかく自分で考えるクセをつけてください。分からない事があったらとことん調べてください。それでも分からない場合には、分からなかったという答えを出してください。納得が行かないのに、第三者の意見を受け入れるのは良くありません。
最後に、リンクによる順位下落事例について書かれている記事を紹介します。
何度も言いますが、何が正しいという事はありません。サクラサクさんが仰っているように、SEOは全てに平等ではない場合も多いものです。Googleも完璧ではありませんので、時々過ちを犯します。とにかく自分で考えて納得し上で実施していってください。
※データや事例を出して、リンクペナについて検証している記事があれば教えてください。このページからリンクさせて頂きます。ただし、内容が抽象的な場合には、お断りするかもしれません。
【追記】
アイレップの渡辺さんがスパムリンクでライバルサイトの順位を落とせるのかと言うことに関してツイートしています。
スパムリンクでライバルサイトの順位を落とせますか?=>リンクが原因で検索順位が落ちますか?と読みかえればいい。「誰がリンクを張ったか」「誰がそれを依頼したか」は関係ない。何年か前に指摘したけど某社の人間に「それはない」と言われましたが、わかっていないのはあなたですよ
某社?
【追記 8/10】
Googleは有料リンクを含め不正リンクを行っているサイト管理者に対して警告メールを送るようになっています。自演リンクや過剰な相互リンク等でも警告の対象となりますので、以下の記事を読んでおいた方が良いと思います。
»有料リンク購入サイトに対するGoogleからの警告メッセージ
被リンクペナルティとは話が違うのですが、以下の記事も併せてお読み頂ければ幸いです。
【追記 8/31】
»住太陽氏が語るGoogleのペナルティからの脱出法
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ペナルティ、被リンク公開日:2011年6月6日
最終更新日:2012年1月26日
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はじめまして、被リンクペナルティについて興味深く読ませて頂きました。
私も「被リンクに対してペナルティを与えるとスパマーに悪用される」の一点だけでもリンクを貼る事でペナルティ(マイナス)はないと考えています。
リンクの無効化はあるかも知れませんが…
「自演リンクと第三者からのスパムリンクは見分けが付くのか」に関して、既にご存じかと思いますが、Googleが自演リンクに関して警告を送っているようです。
http://www.suzukikenichi.com/blog/google-webmaster-tools-notice-of-detected-unnatural-links/
この件に関して管理人さんはどのような見解をお持ちでしょうか?
ウェブマスターツールで一つのアカウントにまとめられたWEBサイトであればバレバレだとは思いますが果たしてちゃんと検知できるのか少し懐疑的に思っています。
はじめまして。
確かに自演リンクとか有料リンクに対する警告メールが増えているようですね。100%判断することはできなくてもそれなりに判断できる状態にまでなっているのかもしれません。
人間がリンクを張る以上、完全なランダムを作り出すことはできないので、大量のデータがあれば判断できるのかもしれません。
ただ、自演リンクが全て悪というわけではなく、過去にマットカッツも何割かの自演は許容するというような事を言っていた記憶があります。
どちらにしても自演リンクは、リスクがあることを頭に入れてほどほどにやっていく程度であれば問題ないと思います。もちろんリンク元サイトの質も考えた上でですが。