SEOで検索順位を上げる為に重要な要因(外部対策編)

SEO対策において内部対策と外部対策どちらも重要なのですが、上位表示難易度が高いキーワードの場合には、圧倒的に外部SEO(被リンク対策)が必要となります。

外部SEOの重要性

内部SEOの重要性を説くSEO関係者が増えていますが、それは以前から言われている事であって、特に最近になって検索エンジンが内部評価の基準を変えたという事ではないと思います。

どんなリンクでも一定の評価が与えられていた頃は、保有している大量のサイトからリンクを張れば、かなりの確率で順位が上がっていたのですが、それが難しくなってきたために、有料リンクを売っていた業者が方向変換しただけのような気もします。

評価される被リンクとは

一口に外部SEOと言っても、被リンクには色々な形態があります。アンカーテキストにキーワードが含まれているというだけでは質の良いリンクとは言えません。

今回は、どういったリンクがSEOに効果的なのかという事と、そのリンクを得るための方法について考えて見ます。と言っても詳細なデータを取ったわけではないので、私の感覚的な話です。でも、SEOなんて半分以上が妄想みたいなものですからご容赦下さい。

オーソリティサイト

オーソリティサイト(権威あるサイト)とは簡単に言うと多くのサイトから継続的にリンクされているサイトの事です。多くの被リンクを集めているサイトからリンクされる事は、アンカーテキストに関係なくそれだけでサイト評価が上がると言えます。

Yahooカテゴリ、dmoz、Wikipedia、All Aboutなどはオーソリティサイトの例として良く挙げられますが、それ以外でも、Web関連のサイトであればWeb担当者フォーラムのような、その業界におけるオーソリティサイトからのリンクもとても価値があると言えます。

オーソリティサイトからリンクを貰うには、費用を支払ったり、ユニークなコンテンツを作ったり、無料ツールを配布したり、ブログで有益な記事を書くなどの方法が考えられます。

公共機関(都道府県や市区町村、学校など)

オーソリティサイトからのリンクとして都道府県や市区町村、学校、団体などに広告を掲載する方法が挙げられます。こういったサイトに広告を掲載する事は、直接的なアクセスアップを狙ったものですが、リンクである以上SEO効果も期待できます。

ただ、こういった公共的なサイトからのリンクは、基本的にアンカーテキストやaltにキーワードを含めることができないので費用対効果で考えると優秀なリンクとは言えないのかもしれません。また、サイトによって直リンクになっていない場合もあり、その場合にはSEO効果がかなり落ちます。

ちなみに埼玉県ホームページのトップページバナー料金は1ヵ月:180,000円(月間平均アクセス数:48万件)です。信頼度アップという事を加味しても18万は高いですね。

団体からの被リンクで有名な所と言えばチーム・マイナス6%ですが、チーム・マイナス6%の場合、1ページ内の発リンク量がハンパないのでそれほど価値は無いと言えます。でも、登録しておいて損は無いでしょうし、登録後サイト内にロゴを貼る事で業種によってはコンバージョン率が上がるかもしれません。

二次的オーソリティ

良い言葉が見当たらなかったので二次的オーソリティとつけてみましたが、要するにオーソリティサイトからリンクを受けているサイトという事です。

費用を支払ってYahooカテゴリに登録するよりも、Yahooカテゴリに登録している複数のサイトからリンクを張られた方が大きなSEO効果が期待できるでしょう。

前述のとおり公共機関からのリンクはとても高価ですので現実的ではありませんが、公共機関からリンクを受けているサイトからリンクを貰う事は可能かもしれません。

トップページやリンク階層

リンクを張るにしても貰うにしても、トップページからとサブページからとでは全く価値が異なります。トップページからリンクを貰う事は難しいとしても階層の浅いページからリンクを貰うことでSEO効果は高まります。

ブログからのリンクの場合、張られた時はトップページに表示されていても、記事数が増える事で下位へ押しやられますので、必然的にリンク価値は下がってくるでしょう。(リンク元となった記事自体が、他のサイトから多くのリンクを受けている場合には、この限りではありません。)

トップページからのリンクを得るには、知り合いから張って貰う、サテライトサイトを作る、広告や相互リンクの活用が考えられます。

異なるドメイン

同じドメイン内のページから何百、何千というリンクを張っても大きなプラスになる事はありません。異なるドメインからリンクを受けているという事がリンク評価の一つになっていると言われています。

一つのサイトから何度もリンクされるよりも、色々なサイトからリンクされる方がSEOには効果があるでしょう。多くのサイトからリンクされるには、有益な情報を配信し知名度を上げる事や、「はてブを集めて分かったこと」でも書いたようにジャンルの異なる多くの人に見てもらうのが効果的です。

サテライトサイト用として無料ブログを複数個開設する場合でも、同じブログでいくつも作るのではなく、1つずつ異なるブログサービスを利用した方が良いでしょう。サブドメイン型ブログなら同じドメインでもSEO効果があると言えますが、検索エンジンのサブドメインに対する取扱いやサービスの停止など将来的な事を考えると、なるべく分けておいたほうが良いと思います。

IP分散

被リンク用サイトや有料リンクのIPアドレスは分散されている方が良いという事が以前から言われています。たしかに、大量のゴミサイトからのリンクの場合、IPが分散されているかいないかで、ゼロ点になるか1点になるかの差はあるかもしれません。

しかし、ナチュラルリンクであればドメインやIPが分散されているのが当たり前なので、多くのドメインやIP分散されたサイトからリンクを受けているからと言って、それだけで評価が高いというわけではありません。本来考えるべき事はどうやって自演リンクをナチュラルリンクと勘違いさせるかという事ではなく、どうやってナチュラルリンクをGETするかという事です。

※IPを分散させることにデメリットをはありませんので、費用、管理などの面がクリアできるのであれば、IP分散型のサーバやリンクを利用しても良いと思います。

アンカーテキスト

リンクの価値はアンカーテキストによって大きく変わってきます。アンカーテキストが指定できる場合には、なるべく短くして必ずキーワードを入れるようにしてください。

ナチュラルリンクの場合、アンカーテキストは圧倒的にサイト名やページタイトルになる事が多いので、サイト名にキーワードを入れる事と、ページごとのタイトル付けには気を配った方が良いでしょう。

リンクを貼った場所

アンカーテキストと同様に、被リンク価値は貼った場所によっても変わってきます。サイドバーやフッターなどの全ページ共通となる部分や、文章の最後にSEO目的で張られたようなリンクよりも、紹介される形で文章の中からリンクされた方が価値は高いと感じています。

サイト全体へのリンク

トップページのみではなく、サブページにもリンクを集めることでサイト全体(ドメイン)の価値が高まります。

他のサイトにはないユニークなコンテンツを作ることやサイト内にブログを設置することで、サブページにもリンクを集めることができます。

関連性

一部ではリンク元とリンク先との関連性はランキングに関係していないという事が言われています。しかし私は、検索エンジンはリンク評価にサイトテーマの関連性を取り入れていると思っています。

例えばリフォームのサイトを運営していて、アダルトサイト(A)、SEOサイト(B)、リフォームサイト(C)からリンクを受けているとします。

ABCそれぞれのサイトが、多くのリンクを受けていてそれぞれのターゲットキーワードで上位表示されているようなオーソリティサイトだとしても、3つのリンクが同じ評価を受けるとは思えません。また、ABCのサイトがどのようなサイトからリンクを集めているのかによっても、リンク先に与える加点は変わってくるでしょう。

さらに、サイトテーマだけではなくリンク元となるページのタイトルや見出し、テキスト内にリンク先サイトとの関連キーワードが見られれば、より評価は高まると感じています。関連性の高いリンクを得るには、同じテーマを扱っているブロガーとのコミュニケーションや、同業者との相互リンクが効果的です。

時間の概念

リンクは検索エンジンが認識した瞬間に評価されるわけではなく、張られてから一定の時間を経過することで、価値が高まるという事が言われています。古いドメインが評価されるのは、ドメイン年齢自体が評価されているわけではなく、古くから長い期間張られ続けているリンクが評価されていると言えるのでしょう。

また、一度に沢山のリンクを集めるよりも継続的にリンクを張られる事が大切で、『長い期間評価され続けているサイト』という事が重要なのです。ブログの場合には、更新をストップする事で、継続的にリンクを集めることが難しくなります。

サテライトサイトを沢山作っても、一度にリンクを張りそのあと放置しては意味がありません。数カ月しっかり更新を続けて、その後リンクを徐々に増やし、リンクを張った後も更新を続けることが大切です。自演リンクで一番気をつけなければいけないのはここだと思います。

上位表示されている期間

1ヶ月間1位だったサイトと3年間1位だったサイトとでは同じ1位でも評価が全く異なります。長期間上位表示されているサイトは、更新しなくても(それ以上リンクを受けなくても)上位にい続ける可能性が高くなります。

上位の入れ替わりが少ないキーワードでSEO対策すると、成果が出るまでに莫大な時間が必要となるかもしれません。

SEOをする上では、一時的な上位表示ではなくて、アルゴリズムが変化しても順位が落ちないような地盤が固いサイト作りを心がけたいものです。

リンク量

リンクは量ではなく質が重要であって、中小の検索エンジンやリンク集などからのリンクには価値がないという事が言われています。しかし、こういったリンクでも一様に価値がないとは思いません。下記の項目をクリアすればリンク集からのリンクでも多少の価値はあると考えています。

  • 直リンク型
  • 登録に審査が入る
  • ツールによる登録をブロックする対策が施されている
  • サイトのページランクが高い
  • カテゴリ分けがしっかりされている
  • インデックスされているページ数が多い
  • アンカーテキストにキーワードを含める事ができる

ただし、登録するために相互リンクが必要となる場合には利用をやめた方が良いでしょう。

相互リンク

相互リンクなんて価値がない、危険を伴う、時間の無駄という意見も多いのですが、相互リンクは企業サイトが同業者からリンクを貰う唯一の方法と言っても過言ではありません。個人的には相互リンクは今もなお有効なSEO対策だと感じています。

リンクするサイトは良く調べなければなりませんし、過剰な相互リンクはペナルティの対象となる可能性がありますが、相互リンクにより順位が一気に上昇するケースを何度も確認しています。

トップページ同士の相互リンクは価値が高いと言えます。ただし、トップページから張られている外部リンクは検索エンジンがページ内で最も注目するリンクですので、リンク先に問題があるような場合には、減点となる可能性もあるので注意が必要です。

まとめ

独自コンテンツでリンクを集めることは簡単な事ではありません。サテライトサイトをいくつも作って更新し続ける事も一般的なサイト管理者にとっては難しい事でしょう。せっかくブログやサテライトサイトを作っても自動更新ツールを使用したり、他ブログの記事をコピペしていてはSEO効果は期待できません。

最近ではブログの更新を外注している企業やアフィリエイターも多いようですが、プロのライターが書いた記事が全てオリジナルだとは限りません。他人が書く場合、どのような思考、過程のもと書かれた記事なのかが分からないので、アップする前には必ず内容を精査した方が良いでしょう。

直ぐに効果が期待できない地道な作業は誰もが嫌います。 しかし、だからこそその部分で競合サイトに差をつけられるのです。 このブログで何度も申し上げているように、SEOは時間対効果や費用対効果を考えなければなりません。

しかし、実際にはそう効率の良い事ばかりではありません。早く成果を出す事は大切ですが、もう少し余裕を持って接して欲しいと感じる事が多い今日この頃です。

SEOで検索順位を上げる為に重要な要因”内部対策編”


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