スパムサイトからのバックリンクでペナルティを受けるの!?

αSEO(アルファSEO)さんに気になるエントリーがありました。

どんなサイトからのリンクでも、とにかくリンクを大量に張ればSEOの効果がある?

バックリンクのうちスパムサイトからのリンクの割合が異常に多い場合には、「上位表示を目的として人工的に多数のサイトから大量のリンクを張った」と判断され、検索エンジンからスパムと認識されてしまうこともあります。

2008年12月現在、検索エンジンのアルゴリズムでは、スパムサイトから大量のリンクを受けているサイト全てにペナルティを与えるアルゴリズムにはなっていませんが、ペナルティを受けて順位が下がったと確認できるサイトの数は、徐々に増えています。

個人的には、現時点においてもスパムサイトからの被リンクによる順位下落ペナルティは無いと思っています。これについては過去にも何度か書いていますので、お前しつこいぞコラッって感じで申し訳ないのですが、『スパムサイトからの被リンク≒ペナルティ』というのは何か解せないんですよね。

表現が曖昧すぎる点がなんとも納得がいかない

αSEO(アルファSEO)さんの記事を読む限り、何のデータ・数値も提示されておらず、「スパムサイトからのリンクの割合が異常に多い」、「大量のリンクを張った」などの曖昧な表現が多いため何の説得力もありません。

異常、大量とはどれくらいなのでしょうか。そしてスパムリンクの定義は?

さらに、ここで言われている「検索エンジン」とは、全ての検索エンジンなのか、それともGoogle・Yahoo!・MSNなど、それぞれ単体の検索エンジンを指しているのかも分かりません。

少なくともGoogleにおいては、SEMRさんの記事にもあるように過去に「スパムリンクを受けて順位低下することはない」と言っており、その後それを覆すような発言が無い以上、今でも順位低下は無いと考えて良いのではないでしょうか。

ただ、有料リンクの購入者を減らす為には、検索エンジン側としては表向き「質の悪い被リンクはペナルティになるよ」と言った方が良いわけで、なぜGoogleの内側の人間がペナルティにならないと断言してしまったのかが今でも気になっています。

SEO企業としてデータを無料で公開する事はできないと言われてしまうとそれまでなのですが、「スパムリンクによりペナルティを受けるサイトが増えている」と断言する以上、それなりの信憑性を示して頂きたかったですね。

どのような調査を行った上での発言なのか

被リンクが少ないサイトやそれなりの被リンクがあるサイト、質の良い被リンクがあるサイトや質の良い被リンクが大量にあるサイトなど複数の条件の下、自社で保有する大量のスパムサイトからリンクを張り、データを取った上での記事なのでしょうか。

  1. link:特定のページのURL
  2. linkdomain:特定のサイトのドメイン

このような方法により、検索エンジンで上位表示されているサイトのバックリンクを調べると、システムによってコンテンツが自動生成された、意味不明な文字列が並んでいるサイトや、単なるリンクの羅列だけで構成されたサイト等が検索結果画面に出てきます。

中には、日本語のサイトにもかかわらず外国語で書かれたサイトから大量にリンクを受けているサイトもたくさん見つかります。

現状、検索エンジンはこのようなリンクの価値をすべて排除するには至っていません。しかし、スパムサイトからのリンクを大量に張ることでペナルティを受けたサイトは多数確認できており、その数は徐々に増えています。

まさか、上位表示サイトの被リンクを「link:やlinkdomain:」で調べ、「意味不明な文字列が並んでいるサイト」や「外国語で書かれたサイト」からのリンクが大量にあった場合、それをスパムリンクを受けているサイトとし、その後そのサイトが上位から姿を消したら、そのサイトはペナルティを受けたと判断したという分けではないですよね?

上記の場合、質の悪い大量の被リンクによりペナルティを受けたと捉えるよりも、スパムサイトからのリンク価値が無くなった、もしくは限りなくゼロ評価に近づいた為に、順位が下落した(適正な位置に戻った)と考える方が妥当なのではないでしょうか。

アイレップさんほどの企業ですので、短絡的な判断で”確定”としている分けではないでしょうが、それであればやはりそれなりの根拠を提示して欲しい気がします。 

スパムリンクペナルティ派の人には、じゃあお前はスパムリンクがペナルティにならない事を証明しろ!と言われそうですが、悪魔の証明のように「ある事実が存在しないことを証明する事は非常に難しい」という事で逃げさせて頂きます。

とりあえず検索エンジン側が「それペナルティになるよ^^」と仰るか、それと同等のサンプルデータを見るまでは、「スパムリンク≠ペナルティ」という認識で行こうと思います。

でもスパムになる事が確定すると、第三者の手によって特定のサイト順位が操れるという事なので、誰もSEOなんてやらなくなると思うんですけどね。

それを阻止するためのYahooサイトエクスプローラーのスパムリンク報告なのかもしれませんが、Yahooサイトエクスプローラーなんて使っていない普通のサイトが回避できない様なアルゴリズムにはしないと思います。

そのスパムリンクが誰の手によって張られたものなのかを調べることは不可能です。

質の良い被リンクを集めろと

素直に読めば「スパムサイトからの大量のリンクはペナルティを受けるのかぁ。じゃやめとこ」となると思うので、有料リンクに手を出すことへの抑止力として書いているのであればすばらしい記事だと思います。

別に質の悪い大量の被リンクがペナルティになろうが、ならなかろうがノンスパム派としては正直どうでも良いことなのですが、あまのじゃくな私としては、コピーサイトや複製ページ問題と同様になんでもかんでもペナルティとする論調があまり好きでありません。

健全に自然発生リンクを増やす仕組みを考えるべきです。

もう結局はこの一言につきます。

少し熱くなってしまいましたが、大多数のSEO実施サイトにとってはどっちでも良い話だと思うので、今後は検索エンジンからの回答が出ない限り、スパムリンクペナルティについては言及しない事にします。

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公開日:2008年12月16日
最終更新日:2011年7月24日

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コメント

  1. お早う御座います。確かに曖昧な表現の記事ですが企業ならではですかね。下手な事は言えませんでしょうし。

    >スパムサイトからのリンクの割合が異常に多い場合
    これ、リンクファームでスパム扱いうけた人がリンクファームだと気が付かずに「大量にリンク張ったからだぁ!><」と勘違いしてそれが広まった、とかそういう過去があるのかも、と思いました。リンクファームも境界線が分からないのでそもそもどういうレベルでペナルティを受けるか微妙ですけど・・・

    >上記の場合、質の悪い大量の被リンクによりペナルティを受けたと捉えるよりも、スパムサイトからのリンク価値が無くなった、もしくは限りなくゼロ評価に近づいた為に、順位が下落した(適正な位置に戻った)と考える方が妥当なのではないでしょうか。
    凄く的確な判断ですね。「適正な位置に戻った」という表現、素晴らしいです。

    >誰もSEOなんてやらなくなると思うんですけどね。
    これは検索エンジン全てが望んでいると思います。あくまで作為的な
    手法によるものの話ですが。松尾さんやパシフィカスさんのように
    有益なコンテンツを作る、というSEOが増えるといいですよね〜^^

  2. >シロウトさん
    おはようございます。そしてお褒めの言葉ありがとうございます。
    確かに企業として全てを晒すことはできないのですが、根拠を提示しないのであれば、読者を混乱させないためにも「ペナルティを受ける可能性があります。」に留めて欲しかったと思っています。

    ほとんどの検索ユーザーにとっても作為的なSEOはプラスに働かないでしょうから、被リンクは自らの手でGETする精神で頑張っていきたいと思います。
    これからもよろしくお願いします。

    P.S.
    三つ目の段落の>が文字サイズによって文中に入って分かり辛かった為、修正させて頂きました。

  3. >個人的には、現時点においても
    >スパムサイトからの被リンクによる順位下落ペナルティは
    >無いと思っています。

    同感です
    逆にこれが可能なら、競合他社サイトに自動生成されたスパムリンク群を山盛り張ってやればいいのですし、そっちのほうが施策対象サイトをコツコツSEO化するよりよっぽど効率的です
    でもそれはさすがにサーチエンジン側では当に予測してるでしょうしね(w

  4. >SEO棟梁さん

    そうなんですよね。
    他サイトを陥れるリンクスパムが横行してしまうんで、検索エンジン側もリンク購入などにペナルティを与えられないんだと思います。

  5. お、いい記事ですね。

    SEOを行う上で、避けて通れないテーマですね。

    スパムの定義を知らずに、スパムの話をするケースは多いですね。

    然しながら、データは機密情報なので外部に出せない場合もあります。

    また、こんな話もあります。

    「安くて壊れない、高機能な製品を作った。顧客は大変喜んだ。その後、製品は売れず、会社は倒産した。」

    情報は、皆が知ったら情報ではなくなるんですね。

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