ヨドバシカメラのECサイトリニューアル後のサーバー問題
そろそろ、ここ数日話題になっているヨドバシカメラのオンラインショップリニューアル後の問題に触れてみたいと思います。
ヨドバシドットコムのリニューアル失敗から学ぶべきたったひとつのこと-Web屋のネタ帳
たとえばapache benchみたいな簡易ツールでも、トップページに集中アクセス浴びせたら平均何秒で帰ってくるか?なんてのは1分でできる。
いろんなページに同時アクセスしたときにサーバのロードアベレージがどうなるか?なんてのも、たとえばそのへんのパソコン10台にapache入れてab.exeをいっせーのせで叩くといった原始的手法でもいい。
少なくとも今回みたいな状況になることを事前に再現できただろう。そうすれば、リニューアルオープンを遅らせて既存システムを延命するなりしつつ落ち着いて対処できたはずだ。
Web屋のネタ帳さんは、タイトルにもあるとおり毎度おもしろいネタを取り上げますね。ネタ好きな私としては大変重宝しております。
旧サイトを作った会社
http://www.zuifu.com/client.html
旧サイトのインフラについて
http://h50146.www5.hp.com/enterprise/casestudy/yodobashi3/それが・・・・
なんで、こんな雑誌会社もどきの、HP屋ふぜいに発注しちゃったの?
http://www.3int.jp/また、いいタイミングで旧サイトを作った会社がBlogを更新しているんだな。
http://www.zuifu.com/blog/?p=87
経営者は真剣に反省しなさい。
Web屋に責任をなすりつけることは簡単だけど、これは、どう考えても発注ミス。普通、絶対に発注しないだろ・・・
それと・・・普通、受注しないだろ・・・危機管理意識のない、発注側と受注側の共演ですな・・・
旧サイト製作者のブログ記事は既に削除されているようですが、役に立つ不要物さんの記事に全文?が載っています。
なぜわざわざ更新が止まっているブログでヨドバシカメラの件を記事にし、それをすぐに削除したのかの意図がわかりません。
それ見たことかという気持ちで勢いで書いてしまったものの、後になって大人気ない事を自覚し削除したのか、それとも外圧により削除されたのでしょうか。
たしかにあの文面を読んで、旧サイト制作会社が新サイト制作会社を素直に応援しているようには受け取れませんでしたね。旧制作会社が受注していれば同じようにはならなかったという確証はどこにもないのですから。
ムリなものは無理
今回のヨドバシカメラのサイトリニューアルが、どれほどの規模と技術力がある制作会社が受注するような案件だったのかは想像もつきませんが、これだけ大きな問題になっている以上、受注側に問題があったことは確かです。
しかし、役に立つ不要物さんも仰っているように、 発注側にももちろん問題はあったのでしょう。金額をケチったのか、大人の事情でその制作会社にしなければならなかったのかは分かりませんが、こんなことでは・・・
「自ら契約したのであればSEO会社を信用しよう」でも書いたように、サイト制作やSEO対策には受注側・発注側双方の目的意識の高さと協力体制が必要であり、受注側だけの力で良いサイトを完成させられるわけではありません。
サイバーエージェント社長の藤田さんが著書の中で仰っているように、特にIT企業では相談・依頼された時点では、自社で扱えるような案件ではないと分かっていても、社に持ち帰り次回会うときまでにできるようにしておけば良いという考え方は今でも良くある事なのでしょう。
しかし、それが自社や自社のネットワーク力で解決できるものかどうかを判断する力がないと、今回のように”失敗では済まされない問題”になってしまいます。
これだけオンラインショップの利用が一般化している現在、ヨドバシカメラが受けた損害は莫大なものでしょう。キノトロープスリーイントとヨドバシカメラの障害発生時の契約事項や賠償がどうなっていたのかは分かりませんが、両社にとって尾を引く問題になってしまったようです。
この件がブログやニュースサイトで取り上げられることで、不必要にアクセスが増大され、さらに状況を悪化させている事も想定外だったのかもしれません。
企業、従業員として時には虚勢を張ることも必要なのでしょうが、それよりも身の丈にあった仕事をすることの方が大切ですね。
そんな中、九十九電機が逝ってしまいました。
九十九電機が民事再生法の適用を申請、負債額は110億円タグ:サイトリニューアル ヨドバシカメラ
RSSフィード
>特にIT企業では相談・依頼された時点では、自社で扱えるような案件ではないと分かっていても、社に持ち帰り次回会うときまでにできるようにしておけば良いという考え方は今でも良くある事なのでしょう。
IT企業もそうですが、昔の日本電産なんかまさにそれで、成長企業の考えと置き換えられるかもしれません。
ソフトバンクなんか大きくなっても常にギリギリ(アウト?)な勝負してますし。
「レバレッジかけてもいつか追いつく!」というのは市場からみたIT企業の評価(株価)でもありますし、この件に関してはともかく、構造的な問題もありますね。
コメント by chi 2008/10/31 7:19:11
>chiさん
コメントありがとうございます。
仰るようにIT企業云々というより成長企業に求められるものと企業側の構造的な問題ですね。
そういった意味では成長を求め続けられる企業側もつらいですね。
コメント by パシフィカス 2008/10/31 7:27:13