2008/4/26
カテゴリ: 企業分析, 3- IT企業 — パシフィカス @ 7:27:27

アスキーソリューションズ、ヘラクレス上場後2年で早くも上場廃止

ベンチャー企業といえどもあまりに早すぎる上場廃止

4/22、ITパソコン雑誌「アスキー」の元社員が独立後に立ち上げた、パッケージソフトウェアの企画・開発などを行うアスキーソリューションズの上場廃止が決定しました。

当社株式の上場廃止の決定に関するお知らせ

本日、大阪証券取引所より、平成20 年4月23 日付をもって当社株式を整理銘柄に指定し、1 ヵ月後の平成20 年5月23 日付で上場廃止となる旨の通知を下記のとおり受けましたので、お知らせいたします。

【上場廃止理由】
「ヘラクレス」に関する有価証券上場規程の特例第17 条第3項(上場会社が有価証券報告書等に「虚偽記載」を行い、かつ、その影響が重大であると当社が認めた場合)及び(上場会社が上場契約について重大な違反を行った場合)に該当のため。

2006年4月に大阪証券取引所の新興市場であるヘラクレスに上場しましたが、わずが2年間での上場廃止という記録を打ち立てたことになります。

アスキーS今年1月に、上場時に大型プロジェクトの開発段階の一部売上を、最終顧客の検収のない段階で計上し、最終顧客に支払った違約金を損失として計上していなかった事や、架空売り上げの処理をめぐっても偽装があったことを発表していました。

アスキーSは粉飾決算により、2月から上場廃止になる可能性の出てきた銘柄を監視しながら売買する「監理ポスト」入りしていた銘柄でした。

今回の整理ポスト入りも当然の流れであり、上場廃止は誰もが予想したものだったことでしょう。

クソ会社に助けの手を差し伸べる企業はなかった

アスキーSは、2007年11月にオリックスが子会社化するためにTOBを行いましたが、買い付け予定の下限に満たなかった為実施に至りませんでした。

そして今年3月に第三者割当増資が失敗に終わったことによりアスキーSも終わりました。

TOBや第三者割当増資が成功していた場合に、どのような結果になったていたかは気になるところですが、とりあえず一つの悪は退治されたことになります。

ヘラクレスの上場審査はどうなっているのか

アスキーSの上場後2年間での上場廃止という事実は、新興市場の上場審査の甘さを露呈したものとなりました。

ヘラクレスに限らず新興市場は、上場審査に問題があると言われ続けており、上場後に業績の大幅下方修正を行ったり、第三者割当増資を連発したり、上場の目的がベンチャー企業の金集めのみに利用されている現状があります。

アスキーSは、上場時200万円の株価を付けるほど投資家に期待?された企業でしたが、上場廃止が決まった現在3,770円となっています。

アスキー週足

今回の一連の流れを見る限り、ベンチャー企業とそれに群がる証券会社による、完全なる嵌め込みと相成りましたが、こんな企業がワンサカとご健在なのが日本の新興市場です。

嵌め込まれた投資家の方はホントご愁傷様でしたが、投資は全て自己責任です。クソ企業に騙されないためには自分の腕と嗅覚を磨くしかありません。

ライブドア事件の際にライブドアを相手取り訴訟を起こした投資家たちがいましたが、そんな投資家に未来はありません。

全責任を自分で背負い込めない人は、投資なんて止めたほうが良いでしょう。

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