2008/2/17
Filed under: 企業分析, 2- ポータルサイト — パシフィカス @ 0:19:52

ポータルサイトで1位の予定だった・・・|楽天2007年通期決算発表

2/15に楽天が平成19年12月期決算を発表しています。楽天は決算月が12月ですので、今回の発表が2007年の通期決算となります。

楽天 平成19年12月決算(PDF) 

売上高は前年を上回ったものの、営業利益・経常利益とも前年比-90%以上という結果になっています。

数字だけ見ると、-90%とは楽天も終焉が近づいているのかぁ なんて考えてしまいますが、これはクレジット関連子会社「楽天KC」の利息返還損失引当金によるものなので、単純な減益とは異なります。

損失引当金とは将来損失となる可能性がある金額を、前もって留保しておくものなので、実際に確定した損失額ではありません。

前期は減益となりましたが、決算発表と同時に今期配当予想の発表も行っており、前期実績の50円から100円に配当が引き上げられる形となっています。

多角経営に失敗するIT企業たち

IT業界は急激な成長を求めるがあまり、多角経営化に踏み切る企業が多く、それにより失敗しているケースも多く見られます。

最近ではGMOインターネットが、金融関連子会社のGMOネットカードによる200億円あまりの損失を受け、下方修正と第三者割当増資を繰り返しニッチモサッチモいかくなっているようです。

IT業界で確固たる地位を築いてはずの楽天ですが、地盤を固める前に多角化を強引に進めていった結果、いまでは良く分からない企業になってしまいました。

【EC事業】
楽天市場、楽天ブックス、楽天オークション
売上:755億円(前期比+30.9)
営業利益:195億円(前期比+10.7%)

【トラベル事業】
楽天トラベル
売上:129億円(前期比+23.4%)
営業利益:60億円(前期比+28.9%)

【クレジット・ペイメント事業】
楽天KC、楽天クレジット
売上:702億円(前期比-11.7%)
営業損失:252億円(前期損失61億円)

【ポータル・メディア事業】
infoseek楽天、楽天リサーチ、楽天ティービー
売上:75億円(前期比-11.7%)
営業損失:3.6億円(前期利益3.9億円)

【証券事業】
楽天証券ホールディングス
売上:306億円(前期比-24.6%)
営業利益:57億円(前期比-62.6%)

【プロスポーツ事業】
プロ野球団(東北楽天ゴールデンイーグルス)
売上:76億円(前期比+15.4%)
営業損失:8.4億円(前期損失14億円)

【通信事業】
フュージョン・コミュニケーションズ
売上:97億円
営業損失:3.9億円

EC事業とトラベル事業以外はたいした利益を上げる事ができておらず、利益の縮小や損失を拡大している事業が多いことが分かります。

infoseek楽天にポータルサイトとしての未来は無い

infoseekを獲得し、当初は「ポータルサイトでYahoo!の座を奪う」とまで明言していた楽天社長の三木谷氏ですが、決算発表の席では、「楽天にとってポータルよりWeb 2.0が重要」であり、これまでの成長戦略における柱だったポータル事業の見直しが必要であると発言しています。

完全にYahooとGoogleの2強体制が確立され、MSNですら厳しい状況であるのに、楽天がポータルサイトから利益を上げ続ける事は、ほぼ不可能でしょう。

毎年赤字を出し続け、打開策も見出せないのであれば、早急に事業の大幅な縮小や撤退を検討すべきなのではないでしょうか。

暗礁に乗り上げているTBS問題

数年前ライブドアに対抗意識を燃やし、プロ野球やTVメディアの買収に躍起になっていましたが、いまだにTBS問題が進展する兆しが見えません。

現在楽天は東京放送(TBS)株の19%を保有していますが、経営統合や提携などの具体的な話は出てきていません。

決算発表の席で三木谷氏はTBS問題にも触れ、「ネットと放送の融合は実証されつつあり、少し買い増せば持株株比率が20%を超える。やろうと思えばいつでもできるが、業績も好調なのでそれほど焦ってはいない」と発言しています。

業績が好調?というところが笑うところだったかどうかは定かではありませんが、TBSについてはどうしたら良いのか分からなくなっているという印象を受けました。

ライブドア堀江貴文氏はいま・・・

楽天に追いつけ追い越せの勢いで躍進していたライブドアですが、粉飾決算により上場廃止となり、いまでは見る影もありません。

地裁より有罪判決を受けた堀江氏は、判決を不服とし即時控訴し、現在も係争中のようです。最近ではほとんど取り上げられることも無くなり、既に忘れ去られる存在なのでしょうか。

ライブドア以上の粉飾決算を行っていた日興コーディアル証券が罪に問われていないので、堀江氏も大した罪にはならないでしょう。

見せしめ?のために上場廃止 → 幹部逮捕となったライブドア堀江氏ですが、逮捕までも想定内だったとしたら・・・

今後堀江氏が表舞台に出てくる可能性は低いですが、潤沢な○○財産により悠々自適な暮らしを送る事は間違いないでしょう。

昨年楽天のXデーは?などと噂されていた時期がありましたが、問題は解決したのでしょうか?タグ:

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