2008/2/16
カテゴリ: 企業分析, 3- IT企業 — パシフィカス @ 10:33:48

イー・アクセスVSアッカ・ネットワークス|大株主による退陣要求

イー・アクセス対アッカ・ネットワークス

アッカ・ネットワークス社長の木村正治氏は2/14の平成19年度連結決算発表の席で、筆頭株主であるイー・アクセスから経営幹部の退陣を求める株主提案が出されている件について、「株主価値の向上につながらない」ことを改めて表明しました。

イー・アクセスは、1/11時点でアッカ・ネットワークス発行済株式の13.1%を保有しており、1/16にアッカ・ネットワークスに対して木村正治社長など3人の取締役を不再任とし、新たに小畑至弘氏など4人を取締役として選任することを求める株主提案を行なっています。

イー・アクセス、アッカ・ネットワークスともにインターネット回線事業を展開しておりますが、NTTのフレッツやYahooBBに押され、両者とも苦戦を強いられているのが現状です。

大株主による退陣要求という名の単なる乗っ取り提案

イー・アクセスは、2006年8月に業績が悪化したアッカ・ネットワークスの株式を市場にて大量に購入し、NTTコミュニケーションズに次ぐ大株主となりました。

2006年当時イー・アクセスは、アッカ株取得について「アッカのADSLの市場性を高く評価しており、アッカの株価は”投資価値がある”と判断した。目的は純投資だが、今後は買い増し、売却する可能性もある」 と発言していました。

しかし、当初より「株取得の目的は投資ではなく、M&A」ではないのかと言われており、今回の退陣要求のニュースを見て、ついにきたかという感じを受けました。

業績的にはどっちもどっち?

今回の流れだけを見るとイー・アクセスが、一方的に強い立場のような気になりますが、業績を比較してみると、両社ともかなりヤバイ状況にあり、今後の存続のためには、どちらかが消える運命にあるのは確かなようです。

【イー・アクセス】
イーアクセス

【アッカ】
アッカ

イー・アクセス減益

イー・アクセスは、ADSL事業での収益を半ば諦めたようで、子会社イー・モバイルによる携帯電話事業を開始しています。2007年9月20日にはソフトバンクと共に、モバイルWiMAX企画会社「オープンワイヤレスネットワーク」も設立しています。

イー・アクセスは、携帯電話事業やWiMAX事業が軌道に乗っていないこともあって、ここ数年減収減益が続いてます。

アッカの大株主となったことにより、買値より大幅に下落した株を売り抜ける事も難しくなり、アッカを獲得するか、なんとかして株価を吊り上げたいようです。

アッカ・ネットワークス増益

アッカ・ネットワークスが2/14に発表した平成19年度決算は、売上が前年度を下回ったものの、営業・経常・純利とも増益となっております。

好決算と判断されたようで、2/15の株価は前夜のNY、CME NIKKEIが下げた事による市場全面下げの中、逆行高で始まりました。

しかし、日経平均、新興市場共に寄り底となり反騰する中、アッカ・ネットワークスの株価は寄り高となり結局前日比±0円で引けています。

たとえ今期が増益でも、平成20年度の通期予想が減収減益となでは、未来の無い新興企業に興味を持つ投資家は少ないようです。

アッカ・ネットワークスが上場しているジャスダック市場は、今後大証に買収される可能性があり、買収された場合ジャスダックはヘラクレスに統合される形となります。

東証一部 VS ジャスダック

アッカ・ネットワークスは、市場自体が弱い立場にあるジャスダックですが、イー・アクセスが上場しているのは、日本最高峰の東証一部です。

このあたりがイー・アクセスの強気提案を後押しているのでしょうか。

イー・アクセスが今後どのような動きを見せるかは分かりませんが、アッカの筆頭株主でもあるNTTコムは退陣要求に不支持の姿勢をとっており、NTTコムの動きにも要注目です。

 

それにしてもイー・アクセスのやり方はなんか気に食わない。普通に敵対的TOBとかの方が好感が持てる気がする。

[2/21追記] 

アッカ社長の木村正治氏と取締役の湯﨑英彦氏、佐藤元信氏が退任することになりました。

 

取締役として新たに、UWiNプリンシパルの塚本博之氏、CIM顧問の山岡法次氏、ワイズクリエイト代表取締役の山本宏義氏が就任します。 

イーアクセスからの刺客を阻止すべく、アッカは他社から経営陣を迎え入れることで事態の収拾を図ることにしたようです。

タグ:

コメント RSS

現在コメントフォームは利用できません。

(C) 2010 パシのSEOブログ. All Rights Reserved. | 運営サイト | SEO対策実施サイト